忙しくも楽しく。年末年始のホリデーシーズン

小ぶりで上品な白い花器に映える赤い実と、水引に見立てたベアグラスがさりげなく、それでいてしっかりと和を感じさせるプリザーブドフラワー。
大輪のゆらめく花びらと、土台の丸みの対比が華やかさを演出します。
新しい年の朝にふさわしいのは、こんなすがすがしさとやわらかさ。

花器に使った竹の香りと、みずみずしさが目にまぶしい松の香りであらたまった気持ちになる元日。
緑と白のスタンダードな組み合わせに、たわわな赤い実がよりそって、ゴールドの松かさがアクセント。
落ち着いた中にも華やかさが感じられる、大げさすぎないアレンジメント。

少しでも本場の味を日本の多くの人に伝えたい、その想いから1960年に始まった東京港区の小さなイタリア料理店は、数え切れないほど多くの食通に愛され続けています。
伝説の店の定番お菓子は、ピスタチオの香りと食感をふんだんに感じて、生地のボリューム感を満喫できるピスタチオパウンドケーキ。

手摘みで一芽一芽収穫し、その日の内に自家製造工場で生産する、100％自家製の京都宇治茶の生産農家は、味と香りに真摯にこだわること100年。
あと味のよい濃厚さと、風味の豊かさは惜しげもなく使ったお茶席用抹茶「後昔」の実力です。しっとりした舌触りと格の高さを想像させる香りを、ゆったりくつろぐお茶の時間に。

ベイクドチーズケーキなのにレアーチーズケーキのような不思議な口どけ、まろやかさは岩手県内唯一のロシア家庭料理の名物ケーキ。だれにもまねできないケーキを作りたい、と構えたチーズ工房がインパクトのある濃厚さ、それでいてしつこくないケーキの味を支えています。一切れで満足と思ったのに、なぜかもう一切れ手が伸びる、評判が評判を呼ぶ味わい。

年末年始は栄養の偏りが気になる宴のシーズン。美味しいものを食べすぎて飲みすぎて胃も体も重い…、サインが出たらこの漢方でクールダウン。体内の毒素を外へ出し、余分な熱を取る亀エキスでデトックスの後、たっぷり含まれるコラーゲンで肌の立て直しを。清王朝の宮廷料理を祖とする伝統の知恵です。苦味が気になるならジャムやシロップを添えて、良薬デザートとして。

素材の持ち味を活かした料理を作るなら調味料にも気を配りたい。毎日食べる家庭料理で体は作られるから、野菜と基本の調味料さえいいものをそろえておけば、あとはストイックにならなくてもOK。選び抜かれた白だし、塩ぽんず、醤油、胡麻油、ごまラー油、すべて伝統的な製法を大切にして丁寧に仕上げられた品が、和食の味わいに深みを増します。

食のセレクトショップから、基本の和食にプラスオンしたい調味料セットが届きました。いつもの味にひとひねり加えたいとき、料理の楽しみを感じ始めてきたときが、食卓の振り幅を大きくするチャンス。江戸時代の食卓には欠かせなかったという煎酒、九州味の定番の柚こしょう、主役の素材に合わせて使い分ける2種類の塩で、今年は応用編に進んでみたい。