忙しくも楽しく。年末年始のホリデーシーズン

浜名湖といえば、鰻とすっぽん養殖発祥の地。その元祖服部中村養鼈場は、京都丸鍋（すっぽん鍋）の老舗料亭からも選ばれるほどの、パイオニア＆トップランナーです。手間のかかる露地飼育だからこその良質な脂肪とすっきりとした風味。自信があるからこその甲羅ごと煮込む鍋は、食べるほどにじんわり染みるまろやかな味わいです。気がつけば足の先までぽかぽかと、翌日の朝、鏡に写る肌はつややかなハリ。冬に必ず食べたくなる鍋がこれです。

すっぽんの美味しさとコラーゲンを、手軽にいつでも！とはいえ、手頃でも手抜きなしの安全さを選びたい。浜名湖産に負けない名産地、長崎県島原から生きたまま直送して板長が手造り無添加で仕上げました。
ゼラチン質のとろみ肉を堪能した後は、もちろん雑炊でスープを残さず吸わせていただきます。すっぽんのコラーゲンやビタミン、ミネラルの威力はよく聞くけど、あの甲羅の姿にひるみがち…、というあの人もきっと箸が進むはず。

家で和やか鍋もいいけど、時には由緒ある料亭での鍋もまたいいもの。あるいは、まだ家で鍋を囲むほどではない相手なら、和のしつらえが雅な雰囲気での鍋が少しずつ距離を縮めてくれます。
大隈重信公が自分の名に改名させたほど愛した名料亭「大隈」を由来にもつ落ち着いた空間で、「こだわった食材をいかに生かすかにこだわる」和食に触れられます。それは、手間ひまかけた和のひと皿に、華やかさをプラスする職人の遊び心と技。

和の落ち着きだけではない、あでやかさも感じたい夜は、ひと味違う雰囲気で手の込んだすっぽん料理を楽しめる店を選びたい。
漆塗りの黒、織物の朱、お膳の金、色とりどりさが大人らしくまとまる、現代的とも伝統的とも感じる艶っぽさ。その膳の上に広がるのは先入観を覆す、京料理を基本にした上品なすっぽん料理です。すっぽんスープの鴨しゃぶをはじめとする工夫をこらしたメニューや、盛り付けや味わいの繊細さに驚いて。

南のフグに比べられる、冬の贅沢鍋あんこう。選ぶなら、一番脂が乗るといわれている冬の常磐産が正解。それは春の産卵期に備えて内蔵を中心に栄養を蓄え、冬の冷たい水温が身をキュッと引き締めるから。そして、黒潮と親潮がまじわる常磐沖は美味しい餌に恵まれたあんこうが豊富な海域なのです。「海のフォアグラ」あん肝の旨みが濃縮スープがぷりぷりとしたあんこうすべての部位に染みわたります。

今夜はあんこう食べつくし！
落ち着いた雰囲気の中、仕込みに時間をかけた心暖まるおもてなしが自慢です。木のぬくもりとやわらかい灯りのもと、ゆったり落ち着ける個室で気取らずに旬の食材を楽しめるのが嬉しい。あん肝ポン酢に特製あんこう唐揚げ 、あんこう鍋に加えて、備長炭七厘炭火を使用した炙り焼が人気の冬味覚のフルコースがおすすめです。たっぷりの充実感に宴会上手と呼ばれそう。